人類の長い歴史の大半は、いわゆる「男系社会」であったことからも、男児の誕生を待望する気風が強く、それゆえ、男女の産み分けは、太古の昔から、強い関心を持たれてきました。
たとえば、紀元前ギリシャのアリストテレスの時代から、男女を産み分けるというのは人々の関心事でしたし、ある意味で、確率1/2のギャンブルでもあったことから、さまざまな宗教や、呪術などにより、その祈祷などが行われてきたという経緯があります。
当然、そうした状況においては、数多くの迷信や俗説が世界中で飛び交ってきたわけですが、やがて、近世になり、科学の力によって、産み分けする方法を発見した人物が現れました。
それは、アメリカの生殖生理学者、ランドルム・B・シャトルズという博士が、1960年に位相差顕微鏡を用いて、2つの異なった形状を持つ精子(X精子とY精子)を発見したことに始まります。
シャトルズ博士の発明は、実際に生きている精子で確認できたことに深い意義があり、その結果、これら精子を実際分けることによって、男女産み分けが可能になったのです。
しかしながら、現代においてなお、問題となっているように、シャトルズ博士がこの方法を発表した際には、自然界の理屈に逆らう行為として、激しい非難を浴びました。
特に、当初はキリスト教会が、「神を冒涜する行為だ」として大反対をしてきたのですが、やがて、シャトルズ博士の理論が全米に知れ渡り、さらには、ローマカトリック教会が賛成の意を表明したことをきっかけに、男女産み分けは人々に受け入れられるようになったのです。
ついに、最後には猛反対していたキリスト教までが認めるようになり、現代ではアメリカには産み分けの専門病院があるまでになり、さらには、スーパーなどでは、産み分けキットが販売されるようにもなっているのです。
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